設計事務所のあり方について

今までは、多くの場合家を建てるとき最初に訪ねるのはハウスメーカー、工務店です。
それらの会社は土地の取得、融資の相談、設計担当との引き合わせ、施工の手配等、トータルでお世話をします。
会社では大きく分けると営業部、工事部、設計担当部の3部門で対応することになります。
最初に建て主さんと関わるのは主に営業担当で家族関係から好みの把握、資金力のチェック、融資の相談を経て契約となります。
そして設計担当は多くは設計の部分だけを打ち合わせの中で行い、工事に引き継がれて建物完成となります。
この場合、建物の設計は会社所属の建築士か、下請けの設計事務所等になります。
融資の相談、住宅の施工、住宅の設計、それは一つ欠けても家は建ちません。
トータルでお世話する会社はそれなりに建て主様のニーズに合っているのです。

私たち建築士は最初に設計事務所に相談してもらいたいと思っています。
しかし、そうなっていません。
では、なぜ、そうなっていないのでしょう。
いくつか理由があります。
建築設計者に対して一般市民がどのようなイメージを持つのかアンケート調査(東京工業大学名誉教授・仙田満)を行った結果を紹介します。

一、 作品を作られてしまう。
二、 とっつきにくい。
三、 設計料が高そう。

設計者は思いが強くなると自分のイメージを大切にするあまり独りよがりになることがあります。
また、最近は少なくなりましたがプライドが高すぎて態度が横柄になることもあります。
一つ一つの建物に時間をかけすぎて設計料を高くなってしまいます。
これらのマイナスイメージは設計者に問題があると言えます。
十分に反省してそのように思われないように心掛ける必要があります。

 

ですので私たちの設計事務所は
一、自分の作品を作るのではなくあくまでも建て主様の思いを家という形にするお手伝いをプロとして行い、
  建て主様の作品を作ります。
二、建築士を身近に感じられるように努力します。最も家で過ごすことが多い奥様が相談しやすいように
  経験豊かな女性の建築士と打ち合わせもできます。

三、今までのノウハウを利用して設計料をお安く設定しています。(料金案内参照)


それに反してもちろんプラスイメージもあります。

一、 センスがいい
二、 芸術家である
三、 個性的である
四、 インテリである
五、 想像力がある
六、 信頼できる

少し褒めすぎではないかと思いますが、そのようなイメージがあるそうです。
これは良いイメージと書いていますが個性的というのは変人ともとれるますね。
インテリは鼻持ちならない奴ともいえます。
芸術家などと言えば設計料は高いというイメージになりますので本当に良いイメージかどうかは微妙な気がします。

建て主様にもう一つの選択肢を作りたいと思っているのです。
出来れば最初に設計事務所に頼んで頂けると純粋に建て主様の想いを住宅設計に注ぎ込むことができます。
本来、設計事務所は家づくりの全体を統括指揮する役割があるのです。
しかし、それだけのスキルを持っている建築士は少ないのも事実です。
私たちの設計事務所もそれらを全て自分で出来るとは思っていません。
そこで、信頼できる不動産業者と信頼できる工務店と連携して事業を行っています。
信頼できる安心できる業者と共に仕事をするのは自信をもった仕事に繋がります。
建築士と一緒にリーズナブルな価格で家作りをするいう選択肢を作りたいと思っています。

是非、最初に私たちの事務所に訪れて頂きたい。

2018年03月14日